米民主党全国委員会(DNC)は、2016年の大統領選期間中にDNCの電子メールを流出させたロシアのハッカー集団が、昨年の中間選挙の8日後にも、サイバー攻撃を仕掛けようとしていたと明らかにした。これまでのところ被害を受けた形跡はないとしている。ロシア政府や他の組織を相手取り起こしている訴訟の一環として17日、裁判書に文書を提出した。それによると、2018年11月14日、DNCの電子メールアドレス宛てに「スピアフィッシング」と呼ばれる、悪意のあるメールが送られてきた。DNCは「そのメールの内容や送信時間は、有力なサイバー防衛専門家が『コージーベア』の仕業とみるスピアフィッシング攻撃に一致する」と指摘した。コージーベアとは、ロシア情報当局の指示を受けたハッカー集団だ。その上で「コージーベアは2018年11月にも、DNCのコンピューターに不法侵入しようとした可能性が高い」とした。
ロシアのハッカー集団、米中間選挙で民主党組織再び標的に
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