グーグルPixelにファーウェイと10万超え対決
スライドカメラ、QWERTYキー付きの個性派も

 家電量販店の店頭などでもすっかり定着した感があるSIMフリースマホ。人気のメーカーやブランドがやや絞られてきた部分もあるが、まだまだ個性的な製品は数々ある。その中から、ASCII編集部が注目モデルをピックアップして、特徴やスペックを紹介する。

11
グーグルのPixelシリーズが第3世代でついに日本上陸!

 まず第1回は高いスペックを持つだけでなく、個性的な機能を備えた製品も多い【ハイエンド編】だ。(今後【ミドルハイ編】【ミドルクラス編】【エントリー編】と掲載予定)。

 このクラスでの話題と言えば、昨年11月に登場したグーグル「Pixel」シリーズだろう。NexusからPixelに切り替わり、2年間は日本での発売が無かったグーグルスマホだが、ついに国内上陸。常に最新Androidが利用できる点は、やはり大きな魅力だ。また、おサイフケータイにも対応しているのにも注目が集まっている。

 グーグルPixelに対抗するのはファーウェイ。「HUAWEI Mate 20 Pro」は、16mm相当という超広角にも対応したLeicaトリプルカメラが何と言っても目玉。さらにゲーム性能に特化したASUS「ROG Phone」、カメラがスライドして現われるOPPO「Find X」、ハードキー搭載の「BlackBerry KEY 2」まで個性派揃い。もちろんiPhoneのSIMフリーモデルも人気だ。

11
Leicaトリプルカメラの「HUAWEI Mate 20 Pro」もハイエンド機らしい高性能が魅力

人気SIMフリースマホ
【Pixelかファーウェイか! 個性派も多いハイエンド機編】

●グーグル「Pixel 3
●グーグル「Pixel 3 XL
●ファーウェイ「HUAWEI Mate 20 Pro
●ASUS「ROG Phone
●OPPO「OPPO R17 Pro
●OPPO「Find X
●HTC「HTC U12+
●ASUS「ZenFone 5Z
●BlackBerry「BlackBerry KEY2
iPhone XS/XR/8/7

11
11
11

横幅70mmを切ったコンパクトさも魅力の最新グーグルスマホは
おサイフケータイにも対応! 「Pixel 3」

 国内には久々の登場となったグーグルスマホは、ドコモ/ソフトバンクとともにSIMフリーでも発売。発売後の一定期間、最新バージョンのAndroidがいち早く用意される点は最大の魅力と言える。後述する「Pixel 3 XL」に対し、「Pixel 3」は18:9の5.5型有機ELで、横幅が68.2mmに抑えられているコンパクトさも魅力の1つ。片手で使える高性能機を求めるユーザーにとっても注目の1台だろう。

11
片手に収まるコンパクトサイズという点がうれしい「Pixel 3」

 64GBモデルで9万5000円、128GBモデルで10万7000円という価格だけあって、性能面でもハイエンド級。CPUはSnapdragon 845。カメラはシングルの12.2メガだが、ソフトウェアに強いグーグルらしく、AIを活用することで、背景のキレイにボカすポートレートモードや夜景モードの美しさも売りの1つ。

11
11
カメラはシングルだが、AIの力で高画質・高機能を実現。おサイフケータイも利用できる

 同社はGoogle Payに力を入れているだけに、国内仕様ではFeliCaを搭載。モバイルSuicaを始めとしたおサイフケータイの各種アプリが利用可能。防水・防塵にも対応している。

 メインメモリーが4GBとやや少なめなのと、外部ストレージ非対応。さらにシングルSIMなのでDSDSも利用できないなど、SIMフリー機として見ると、やや弱い部分もあるが、グーグルが進める最新Androidを使いたい人はもちろん、シンプルな内容ゆえAndroidスマホが初めてという人にも実は勧めやすい1台だ。

6.3型有機EL搭載の上位モデル「Pixel 3 XL」
12万円近い価格がウィークポイント!?

 Pixel 3シリーズの大画面モデルで、6.3型有機ELを搭載。画面解像度がQWHD+(1440×2560ドット)になったほか、18.5:9のノッチ付きとなっている。

11
より大型の「Pixel 3 XL」。6.3型有機ELで、大型のノッチも付いている

 ただ、それ以外のスペックではPixel 3とほぼ共通。クリアリーホワイト/ジャストブラック/ノットピンクという3色のカラバリも同じだ。

11
Pixel 3シリーズにはノットピンクというちょっと変わった名称のカラバリも用意されている

 一方で弱点と言えるのは価格。64GBモデルで11万9000円、128GBで13万1000円と、ハイエンドのAndroidスマホを上回り、iPhone XSとほぼ同じ。最新AndroidやFeliCaなどのメリットをどう判断するかとなりそうだ。

Leicaトリプルカメラに最新CPU、3D顔認証など、
SIMフリースマホの最高級機「HUAWEI Mate 20 Pro」

 国内SIMフリースマホをリードしてきたファーウェイ。さまざまな価格帯の端末をリリースしているが、HUAWEI Mate 20 Proは文句なしのハイエンド機。昨夏のHUAWEI P20 Proはドコモのみの発売だっただけに、その点でも待望の1台と言える。

11
11
ラウンドフォルムの採用で美しく、持ちやすいデザインも魅力の1つ

 注目の機能は、やはり何と言ってもLeicaトリプルカメラ。HUAWEI P20 Proに続く搭載となるが、本機では新たに16mm相当という超広角に対応。観光地での壮大な自然や建築物、集合写真などで大いに威力を発揮しそうだ。

11
16mm相当という超広角でスマホでの撮影がさらに楽しくなりそう

 基本スペックももちろん高く、6.39型有機EL(1440×3120)という高精細な大画面ディスプレーを採用しながら、19.5:9という縦長により、横幅は72.3mmに抑えられている。ノッチ部にはインカメラのほかに3次元感知カメラを搭載し、3Dでの高精度な顔認証に対応する。指紋センサーもあり、こちらはディスプレー内蔵型。

11
画面内に指紋センサーが内蔵されている

 CPUは最新のKirin 980で6GBメモリー、128GBストレージを装備。OSも最新のAndroid 9。外部ストレージも追加可能だが、NMカードという独自仕様となっている。

 SIMフリーのほかにソフトバンクからも発売される同機だが、しっかりDSDVに対応し、3キャリアのVoLTEが利用可能(auはバージョンアップで対応予定)。4200mAhとバッテリーも大容量。防水防塵にも対応する。

 おサイフケータイに対応しない点のみが若干残念だが、文句なしで最強クラスのSIMフリースマホだろう。

ゲーマーに完全特化の究極マシンはオプションにも注目!
ASUS「ROG Phone」

 「ゲーミングPC」に続き、「ゲーミングスマホ」と呼ばれるジャンルが、海外では立ち上がりつつある。ASUS「ROG Phone」は、その国内初と言ってもいい製品だ。

11
11
ゲーマー向けらしい精悍な外観。LEDによるイルミネーションも美しい

 ゲーマー向けの性能としては、まずはオーバークロックされた2.93GHz動作のSnapdragon 845がある。これもただ単にクロックを上げるだけでなく、ゲームプレイ中に安定して高クロックで動作できるように冷却機構が徹底的に強化されている。

 本体側面に用意された端子経由での機能拡張も本機の特徴。製品には外付けクーラーが標準で付属。これを装着することで、高熱になりがちな、充電しながらでのゲームプレイのほか、ヘッドフォンのケーブルがプレイに邪魔にならない位置に来るという工夫もある。また、同じく側面には超音波センサーのボタンがあり、トリガーキーのように使うことができる。

11
11
脱着可能なクーラーが標準で付属。側面にはゲームで使えるボタンが

 また、オプションの周辺機器には2画面ドック(ゲームをプレイしながら攻略情報をチェックしたり、動画配信のコンソールを開くことなどが可能)、外部ディスプレーやUSBキーボード/マウスを接続できるドック(PCライクな操作感でプレイが可能に)、本体と一体化できるコントローラーなどが用意されている。

11
ROG Phoneを2画面のゲーム機にするドックも用意されている

 そのほかのスペックは、18:9の6型有機EL、8GBメモリー、512GBストレージ(!)、12メガ+8メガカメラ(イン8メガ)、4000mAhバッテリー、Android 8.1など。基本性能ももちろん高いが、やはり本機は真のゲーマー向けのスマホだろう。

筐体の美しさも特徴的なOPPOの最新機「R17 Pro」

 2018年初頭の国内参入に始まり、なんと7機種ものスマホをリリースしたOPPOだが、その最新主力モデルがこの「R17 Pro」。最大の注目点は外観から一目でわかるインパクト大なデザインと美しさだ。

11
美しいグラデーションとデュアルカメラが特徴のOPPO「R17 Pro」

 特にミストグラデーションと名付けられたカラバリについては、縦に青と紫で色が分かれるという仕様になっている。背面の素材はガラスの透明感を持ちながら、指紋が目立ちにくい処理になっている。

20181219oppo
6.4型有機EL+水滴型ノッチの組み合わせで、画面が広い

 スペックは、19.5:9の6.4型有機EL(1080×2340)、Snapdragon 710、6GBメモリー、128GBストレージ、12メガ+20メガカメラ(イン25メガ)、3700mAhバッテリー、3700mAhバッテリーなど。Snapdragon 710はAntutu 7の点数が15万点台半ばということで、ハイエンド級とはやや差があるが、実利用的には十分なもの。指紋センサーはディスプレー内蔵型。DSDV対応でVoLTEはau/ソフトバンク網で利用できる。なお、R15 Proとは異なり、FeliCaや防水には対応していないので注意してほしい。

20181219oppo
画面内指紋センサーを搭載

 カメラは夜景での強さと、OPPO製スマホで共通の「簡単に誰でも撮れて美しく残せる」という点が売りとなっている。

スライド式カメラに90%超えのディスプレー領域
まさにフラグシップ機、OPPO「Find X」

OPPO find X
OPPO「Find X」

 OPPOが、欧州市場参入時に看板モデルとしてリリースしたのが、この「Find X」。スライド仕様のカメラ部分により、画面占有率はなんと93.8%。前面のほぼ全部がディスプレーという特異な存在となっている。

 そのカメラは、アプリをオンにしたり、顔認証が必要な場面でスッと素早く出てくるので違和感がない。この機構は30万回の稼動に耐え、塵などの混入も防ぐ仕組みになっているので、一般的な利用期間では問題ないとされている。

 そのほかの性能ももちろんハイエンド級。CPUはSnapdragon 845、8GBメモリー、256GBストレージ、20メガ+16メガカメラ(イン25メガ)、3400mAhバッテリー、Android 8.1など。DSDVにも対応する。生体認証は3Dでの認識に対応した顔認証が利用できる。

OPPO find X
OPPO find X
普段は収納されているカメラが、必要な時だけ出てくる

 価格は約12万円と高価で、手が出しにくいのも確かだ、OPPOの技術を見せつける、まさにフラグシップ的な存在だ。

HTCのフラグシップ機はネットワーク対応やFeliCaと
キャリアモデル機並みの高性能「HTC U12+」

 最近はSIMフリーでの展開にも積極的なHTC。そのHTCによる昨夏登場のハイエンド機。長らくキャリア向けに端末を提供してきた同社らしく、キャリアモデル級の機能が特徴。具体的には防水・防塵に加え、おサイフケータイ、5波のキャリアアグリゲーション、1.5GHz帯や3.5GHz帯を含む、幅広い周波数対応などが、それに当たる。ただし、シングルSIM仕様でDSDSには非対応。

11
キャリア向けスマホとほぼ同等の高機能なスマホ、HTC「U12+」

 主要スペックは、18:9の6型液晶、Snapdragon 845、6GBメモリー、128GBストレージ、標準+望遠のデュアルカメラ(インも8メガ×2のデュアル)、3500mAhバッテリー、Android 8.0など。カラバリはトランスルーセント ブルー/セラミックブラック/フレーム レッドの3色で、トランスルーセント ブルーは背面の基板が一部透けて見えるデザインとなっている。

11
11
背面が透けているトランスルーセント ブルーに、太陽のようなフレーム レッド

 価格は同社オンラインショップで10万2600円。高価ではあるが、キャリアスマホ級の機能を考えれば、なかなか魅力的だろう。

筐体や主要スペックはZenFone 5と共通も
お手頃価格でスナドラ845機が入手可 「ZenFone 5Z」

 ZenFone 5シリーズの最上位機「ZenFone 5Z」は、ディスプレーやカメラ、筐体、カラバリ、DSDV対応などの主要スペックはZenFone 5と共通で、19:9の6.2型液晶に6GBメモリー、128GBストレージなどを搭載するハイエンド機だ。現時点で最高性能と言えるSnapdragon 845を搭載しながら、実売価格は6万円台半ば。最速CPUを求めるゲーマーにとっては比較的購入しやすいハイエンド機と言える。

11
カラバリを含めて、外観はZenFone 5と基本的に同じ

 ネットワーク面でも3波のキャリアアグリゲーションや、主要3キャリアのVoLTE+DSDVなどに対応。ハイエンド機に相応しい性能を持ちながら、165gという本体重量は案外軽いのもうれしい点。

QWERTYのハードキーと高度なセキュリティー
auショップでも購入可能なSIMフリー機「BlackBerry KEY2」

 OSがAndroidになっても、特徴的なQWERTY配列のハードキーを搭載した端末をリリースしているBlackBerryの最新機。国内ではFOXが代理店として販売しているが、本機の64GBモデルについては、auのアクセサリーブランドである「au +1 collection」で扱われており、auショップでも購入可能なSIMフリー機という異例の展開となっている(au VoLTEにも対応)。

11
auショップでも買える「BlackBerry KEY2」

 やや縦が短い4.5型ディスプレー(1080×1620)の下に設置されたキーボードはまさにBlackBerryそのもの。スペースキー部分はタッチ式の指紋センサーになっている。また、スピードキーと呼ばれるキーと、通常のキーを組み合わせることで、アプリ起動が可能になっているのも便利な点。

11
ショートカットキーでのアプリ起動も可能

 スペックはSnapdragon 660、6GBメモリー、64/128GBストレージ、12メガ+12メガカメラ(イン8メガ)、3500mAhバッテリー、Android 8.1など。

SIMフリー版iPhoneは対応バンドの多さが魅力
iPhone 7や8も実は狙い頃

 SIMフリースマホ市場でのシェアも高いiPhone。現在は最新のiPhone XS/XS Max/XRに加えて、iPhone 7/8(Plusを含む)の各モデルが購入できる。

11
Apple StoreではiPhone XSのSIMフリー版も購入できるが、さすがに高価……

 SIMフリー版iPhoneのメリットは何と言っても対応周波数の多さ。1台で国内3大キャリアのネットワークに加え、世界中のキャリアの主要周波数をほぼすべてサポートしており、海外渡航の機会が多いビジネスマンには心強い存在だろう(盗難が怖いが……)。

 iPhone XS/XS Maxは文句ない性能だが、ご存じのように12万円を超える価格がネック。同じCPUを搭載するiPhone XRなら、カメラはシングルになるものの6色から選べて、128GBモデルでも10万円を切っているので、かなり現実的に。

 また、コンパクトなiPhoneを求めるなら、iPhone 7や8もまだまだ価値は高い。特にiPhone 7は、CPUこそ2世代前になるが、最新のiOSが快適に動作し、防水やFeliCaにも対応。iPhone 8との違いは背面の素材やワイヤレス充電への対応など、案外少ない。また、32GBモデルなら5万円台半ばだ。

11
11

 第2回は【ミドルハイ編】をお届け予定。4万円前後のモデルが中心で、ハイエンド級から価格が下がって、このエリアに入ってきたモデルにも魅力的な製品が多い。おサイフケータイ+防水対応のシャープ製端末などにも注目だ。次回をお楽しみに!