米連邦準備制度理事会(FRB)は30日、主要政策金利を据え置いた上で、追加利上げの休止を強く示唆した。FRBは2日間にわたる連邦公開市場委員会(FOMC)の閉幕後に発表した声明で、2015年の利上げ開始時から盛り込んできた、将来の利上げに関する明確な表現を削除した。「(連邦公開市場委員会=FOMCは)経済活動の持続的拡大、力強い雇用情勢」とFRBが目標とする2%に近い物価上昇率が「最も可能性の高い結末」だと引き続き予想している、とした。また「世界の経済・金融情勢やインフレ圧力の落ち着きを踏まえ、そうした成果をもたらすには将来のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をいかに調節することが適切であり得るかを忍耐強く判断する」と述べた。