都市部で盛況なのは
納骨堂での永代供養

「永代供養(地方自治体の運営する霊園では永代管理と呼ぶ)とは、長期間にわたって遺骨を供養してもらえるシステムです。よく勘違いされるのは、永代供養でお墓を建てたからといって、形としてのお墓が永代続くわけではないこと。承継者がいなくなった場合は、合葬される可能性があります。永代供養は、あくまでも1つのシステムを意味しています」

 この永代供養を大々的に宣伝し、都市部で盛況なのが納骨堂だ。

「本来、納骨堂はお墓を建てるまでの預かり施設という性格が強かったのですが、最近では石のお墓に代わる納骨施設として、永代使用を前提とした納骨堂の整備が進んでいます。礼拝所も併設されていて、棚型、ロッカー型、マンション型(自動搬送システム)と様々なタイプがあり、比較的アクセスの良い場所に建てられています。一定期間が過ぎれば合祀されるタイプもありますが、それまでは遺骨も区分されますし、夜間でも利用可能など、遺族もお参りがしやすいのが特徴です」

 もともと、永代供養は供養する子孫の途絶えた無縁仏のためのもので、暗いイメージもあったが、現在は墓地の承継者不足に悩む人々に安心感を与えるキーワードとなっているのだ。

 永代供養(永代管理)で、樹木葬も人気を集めている。樹林葬は墓石の代わりに、祈る対象物として木を植えるもの。1本の木に1つの遺骨を納骨するタイプもあるが、樹木葬エリアに数本のシンボルツリーがあるタイプが多い。合葬か個別か、納骨方法は様々だ。

「“自然に還る”という響きはいいですが、こちらはまだ整備段階です。樹木葬と言いながら『木はどこ?』と辺りを見回してしまうような霊園もあります。合葬納骨は、遺骨の数が一定数を超えてから納骨されるのですが、いつ納骨されるのか、遺族には知らされない霊園もあります。また、納骨の方法によっては自然に還れない作りもありますし、樹木葬でも一定期間が過ぎると別の場所に合葬されるシステムもあります」