【ワシントン】米中貿易摩擦の解決を目指す中国は、習近平国家主席とドナルド・トランプ米大統領の会談に望みを託している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米国の要求条件と中国が譲歩を示唆する内容には大きな隔たりが残されたままだ。  関係者によると、中国の劉鶴副首相(経済担当)が率いる高官レベルの交渉団は米国に対し、トランプ氏と習氏の会談を設定することを提案。2月下旬に計画されているトランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の会談後に、中国南部の海南省で米中首脳会談を行う案を提示した。