セブンにくら寿司、「バイトテロに法的措置」が止むを得ない理由セブン-イレブンにくら寿司をはじめ、企業が法的措置で従業員に損害を請求しようという動きは、なぜ広まっているのか Photo:DOL

くら寿司が従業員を処分
不適切動画騒動がなぜ再燃?

 2019年2月9日、回転寿司大手のくら寿司(くらコーポレーション)がSNS上に不適切な動画を投稿した従業員の処分を発表しました。この事件は、くら寿司の厨房と思しき場所で、従業員が一旦ゴミ箱に棄てた魚を取り出し、再びまな板に乗せようとしたという動画です。

 実際には、棄てた魚はそのままにされ、寿司として提供された事実はないと言いますが、それでもこれは客の立場から見れば不安というか不愉快な動画であり、くら寿司の評判を落とすことになりました。

 そして、この動画投稿に関係した従業員はすでに解雇されただけでなく、くら寿司から刑事・民事にわたる法的な措置を検討されているということです。法律の専門家によれば、従業員ないしはその家族に数百万円の賠償金が請求される可能性があると言います。

 くら寿司の不適切な動画が投稿された翌日、セブン-イレブン(セブン-イレブン・ジャパン)でも不適切動画が投稿されました。それはセブン-イレブンの従業員がおでんのしらたきを口に入れて、またそれを口から取り出すという動画でした。口から出したしらたきはゴミ箱にきちんと捨てたといいますが、これも客から見れば不愉快な動画で、「本当に捨てたんだろうな?」「手は洗ったのか?」という生理的な疑念が湧いてしまいます。