中国中部の武漢市で最近、イタリアから輸入されたトネリコの木が3本路上から消えた。高さは2メートルほど、価格はそれぞれ約500ドル(約5万5000円)だった。監視カメラに映っていたのは、木を掘り出して車につり上げる男の姿。その映像がきっかけで逮捕につながった。一方、浙江省のある小都市では、冬に花が咲く常緑樹、ホソバヒイラギナンテンが狙われた。28歳の女が鎌を使い、4車線道路の中央分離帯で「収穫」をしたのだ。共犯者2人と共に1598本の植物を盗んだ罪で起訴された女は昨年夏に法廷で、「少し切っただけ」だと証言した。判事は執行猶予付きの判決を下したが、次は禁錮5カ月だとくぎを刺した。中国は2017年(入手できる年間データでは最新)に、都市美化の費用として木や植物に350億ドル超を投じた。
中国が巨額投じる都市美化、植物泥棒の天国?
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