米アトランタ地区連銀のラファエル・ボスティック総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)が今年と来年に1回ずつ利上げすることを想定していると述べた。ボスティック氏は22日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ「経済が順調である限り(中略)、また(FRBの)動きが経済を縮小させている兆しがない限り」、極めて緩やかなペースで利上げを進める余地はまだあると語った。ただ、先行きの不透明感が強まっているとして、今年の利上げ回数に関する予想は2回から1回に引き下げた。自身が目標とするのは、FRBの政策金利を中立水準に導くことだと強調し、現行の金利は中立水準の下限に近いとの見方を示した。また「景気を刺激する立場はとらないことを希望する」とし、景気拡大が10年続く中で、金融刺激に頼らない自律的な成長を促すのが望ましいと指摘。「慎重かつ時間をかけて」ゆっくりと中立水準に戻すのが正しいアプローチだとも述べた。
FRB、今年と来年1回ずつ利上げへ=アトランタ連銀総裁インタビュー
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