ドナルド・トランプ米大統領の個人弁護士を務めていたマイケル・コーエン被告の担当弁護士は、昨年4月に連邦捜査局(FBI)がコーエン被告の自宅などを捜索した後、トランプ氏の弁護団に対して恩赦の可能性を探っていた。恩赦を巡るやりとりに詳しい関係者が明らかにした。下院司法委員会は4日、トランプ氏の関係者(コーエン被告や現在の弁護団含む)数十人に対して文書提出要請を行った。それによると、コーエン被告の弁護士とトランプ弁護団によるやりとりは現在、議会の調査対象となっている。関係者によると、当時コーエン被告の弁護士を務めていたスティーブン・ライアン氏は、FBIがコーエン被告の自宅や事務所、ホテルの部屋を捜索した数週間後に、トランプ弁護団と恩赦の可能性について話をもちかけた。ライアン氏が話をもちかけたのはトランプ弁護団と共に、FBIがコーエン被告宅などから押収した資料を巡り、「弁護士・依頼者間の秘匿特権」の保護対象となる資料を選別する作業に当たっていたときだという。