家庭でできる「基礎」同士をつなげる勉強法
基礎学習で学んだ点を有機的につなげ、「わかる」に持っていくために、家庭でできる方法があります。
A3くらいの大きな紙に、たくさんの点の要素を書いておき、それを子どもにつなげてもらうのです。そのときに、「どうしてつながったのか」「そこでどういうことが起きているのか」といったことを子どもたちの言葉で説明させます。
どんな点の要素を書いておくかについては、まったくアトランダムでかまいません。新聞や雑誌、子どもの教科書、地図帳などから選んでみましょう。
あるいは、まず1つの要素を紙の真ん中に書き、そこからマインドマップのように点をつないで伸ばしていくという作業も有効です。
たとえば、真ん中に「ドナルド・トランプ」と書いてあったら、そこから「イバンカ」「クシュナー」と伸びていく線があったり、「会談」「北朝鮮」「シンガポール」などという線があったりでいいわけです。
子どもたちは、暗記は得意でも、こうした「つなげる」作業は苦手です。おそらく日本の学校教育制度に問題があるのですが、たとえば社会では「日本史」「世界史」「地理」と分けてしまった時点で横のつながりがなくなってしまいます。
子どもたちは、そういう学習に慣れてしまっているため、せっかく自分が覚えた事柄同士を有機的につなげることを思いつかないのです。家庭でそれをやって、子どもたちの「つなげる力」を目覚めさせてあげましょう。