本日は3月8日。この日は「何の日」か、ご存じだろうか。日本ではあまりなじみがないが、「国際女性デー」であり、中国では女性向けに大々的なイベントなどが行われる。中国人女性にとっても自分たちが主役となる「特別な日」なのである。この「国際女性デー」を機に、中国と日本の女性を取り巻く状況を比較、解説してみた。(日中福祉プランニング代表 王 青)
中国人女性には
特別な「国際女性デー」
「3月8日って、何の日?」――。
多くの日本人に聞いてみても、答えられる人はおそらくほとんどいない。
3月8日は「国際女性デー」。1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1910年のコペンハーゲンでの国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱したことから始まった。その後、国連は1975年の国際婦人年において、3月8日を『国際女性デー(International Women’s Day)』と制定したのである。
この国際女性デーは、日本ではなじみがない。
ところが、中国では、「三・八国際労働婦女節」。近年では「女神節」「女王節」とも呼ばれ、“女性のお祭りの日”として広く認知され、定着しているのだ。この日は、まさに女性が主役であり、女性を称えて、祝う多彩なイベントが催されるのである。
もっとも、近年の中国では、急速な経済の発展に伴い、これらのお祝いが年々エスカレートする傾向にある。