「住みたい街」に選ばれる
市区町村に必要な“2大条件”とは?

「居住意欲度ランキング」上位に選ばれた市区町村を見ていくと、異国情緒が漂っていたり、おしゃれだったり、歴史ある街並が広がっていたり…といった印象を受ける。実際は、各市区町村のどんなイメージが居住意欲度に影響を及ぼしているのだろうか。

 ここでは、重回帰分析の手法を用いて、「居住意欲度」を目的変数とし、同じくブランド総合研究所が行った「各市区町村のイメージに関する調査」を説明変数にとって分析してみた。

 分析の結果、最も影響が大きいことがわかったのが「デザインやセンスの良いまち」というイメージだ。ブランド総合研究所が行った「デザインやセンスの良いまちランキング」では、1位神戸市、2位横浜市、3位芦屋市、4位渋谷区、5位に港区が入っている。いずれも居住意欲度ランキングの30位以内にランクインしている市区だ。

 次に影響が大きいのが「教育・子育てのまち」というイメージ。同ランキングでは、1位に文京区、2位芦屋市、3位には多摩市がランクインした。

 3番目に影響が大きかったのは「生活に便利・快適なまち」というイメージで、1位には渋谷区、2位新宿区、3位には品川区が続いた。

 そのほか、「学術・芸術のまち」「観光・レジャーのまち」のイメージも居住意欲度への影響が大きいことがわかった。

 一方で、居住意欲度への影響が意外と大きくないことがわかったのが「健康増進・医療福祉のまち」「環境にやさしいまち」「住民参加のまち」というイメージだ。

 こうした結果から、同調査を行っているブランド総合研究所の田中章雄社長は「住みたい街に選ばれるために重要なのは、『おしゃれで、教育環境がいい』というイメージ」と分析する。

 地域住民にとっては非常に大切な要素である一方で、一見地味な「健康増進・医療福祉」「環境への配慮」「住民参加」などの施策に力を入れても、市区町村外の人に「住みたい」と思わせるのは難しいのが現実のようだ。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 林 恭子)