怪しげなWebサイトには近づかない

 コンピュータウイルスとは、パソコンやプログラムに対して被害を及ぼす不正なプログラムのことを指す。「情報通信白書平成20年版」(総務省)によると、会社のパソコンでは16.7%、自宅のパソコンでは16%が、コンピュータウイルスに1度以上感染したと回答している。これは6人に1人がウイルスに感染したということだ。

企業におけるセキュリティ対策の実施状況(複数回答)

 コンピュータウイルスに感染すると、システムが不安定になったり、ひどい場合は破壊されることもある。電子メールの添付ファイルを介在して感染することが多く、補助記録装置に保存したファイルを経由するケースや、Webサイトを閲覧するだけで感染することもある。さらに、携帯電話の機能向上に伴い、これに感染するウイルスもあるので今後は注意が必要だ。

 ウイルス感染防止の第一の対策は、あやしい電子メールやWebサイトは不用意に開かないことだ。最近では送信者を偽り、差出人が知人を偽装したものもある。アドレスが知人のものであってもメールの添付ファイルを開くときは注意が必要だろう。また、アダルトサイトなどではインターネットに接続しただけで感染するウイルスもある。あやしげなサイトには近寄らないようにする一方で、パソコンのファイアウォール機能を有効にしておくとよい。

民事上の法的責任を問われるケースも

 ウイルス対策ソフトを導入し、定期的に必ずウイルス検索を行なうことも重要な手立てである。監視機能を有効にしてウイルスの侵入を防ぎ、もし感染しても検索により発見・駆除するよう、常にアップデートを行ない、最新の状態を保っておく。また、プロバイダが用意しているサービスを利用する方法もある。加えて、重要な情報は必ずバックアップを取るようにしたい。ウイルス対策においては、複数の対策を組み合わせることが何よりも重要かつ有効なのだ。

 コンピュータウイルスは日々高度化、複雑化しているので、独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンターやWebサイトなどで最新情報を定期的にチェックしておきたい。

 ウイルスに感染すれば自分が被害を受けるだけにとどまらず、ウイルスを撒き散らして他人に迷惑をかけることにもなる。セキュリティが甘く過失によって被害が生じれば、不法行為として民事上の法的責任も負うこともあり得る。

 情報モラルが、「適法・適切に情報の管理と受発信を行ない、高度で複雑に発達した今日の情報化社会で、トラブルを避けて安全に暮らしていくためのもの」であるからには、セキュリティもまた、情報モラルを構成する要素であることが理解できるだろう。

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会
http://www2.accsjp.or.jp/

(第8回は7月21日公開予定)

出典:『ネット時代のビジネスマナー 情報モラルの基礎知識』