人生と同様、政治でも確かな経験則がある。何かを望む際には注意が必要だということだ。ワシントンでは、この経験則を思い出すのに特に良い時期が今訪れている。共和党議員らは、トランプ大統領の非常事態宣言を支持する際、この経験則を思い出すかもしれない。この非常事態宣言は、議会の承認を得ない資金で国境の壁を建設するためのものだ。そして民主党議員らは、大統領弾劾に下院の支配権を活用しようと考える際、この経験則を思い出すかもしれない。いずれのケースでも、長期的に見て逆効果となる可能性は高い。また、予期せぬ結果を招く可能性も高い。どちらのケースでも、一方の党が整備した道を他方の党が機を見て利用する可能性が大きい。そしていずれのケースでも、短期的なご都合主義の代償は、当初想定されていたより大きくなるかもしれない。