エチオピア航空のボーイング「737MAX」機の墜落事故で、パイロットは当初、ボーイング社から提示されていた緊急対応措置を取ったが、それでも機体を制御できなかったことが分かった。暫定調査結果の内容を知る関係者が明らかにした。  複数の関係者によると、エチオピア航空302便のパイロットは、機首を自動的に下げる失速防止システム「MCAS」を離陸直後に解除したが、機体を上昇させることができず、再度システムを作動させ別の方法を試みたものの、最終的に墜落した。この事故では乗客乗員157人全員が死亡した。