8日の米株式市場でS&P500種株価指数の情報技術(IT)セクターが過去最高値を更新し、昨年10-12月期(第4四半期)に売り込まれていたソフトウエア・半導体企業が投資家の信頼を取り戻していることが鮮明になった。S&P500構成銘柄のうち68銘柄で構成されるIT株指数の終値は、8日までの8営業日中7営業日で上昇し、10月初めにつけた最高値を更新した。これに対し、S&P500種指数は直近の記録を1.8%下回り、ハイテク株中心のナスダック総合指数は直近のピークより2.5%低い水準にある。これらの株価指数はいずれも9日には下落した。経済成長の減速と米欧間で続く貿易摩擦が懸念されたためだ。それでも投資家が再び急成長企業に殺到するなか、IT株のパフォーマンスは最高の部類に入っている。S&P500IT株指数は年初来22%上昇と、S&P500種全体の15%上昇を上回っている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、IT株指数は今年、年初から4月8日までのパフォーマンスで過去最高を記録した。