――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  欧州と中国の政治家には長らく、米国の単独主義に対する代替策を考案するという共通の利益があった。だが欧州はここにきて、中国に対し「愛のむち」とも言える厳しい態度へとかじを切ったようだ。これにより、対中通商協議における米国の立場が優位になる可能性がある。  9日閉幕した今年の中国・欧州連合(EU)首脳会議。少なくとも中国側にとっては、欧州と結束して、トランプ米政権の闘争的な通商戦略に抵抗する姿勢示す場となるはずだった。