米シティグループが15日発表した1-3月期(第1四半期)決算は減収増益だった。1-3月期の利益は前年同期比2%増の47億1000万ドル。1株利益は1.87ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の1.80ドルを上回った。収入は185億7600万ドルで、前年同期の188億7200万ドルから2%減少した。アナリスト予想は186億3400万ドルだった。トレーディング収入は5%減の43億ドル。シティをはじめとする米銀は、昨年終盤に失速した顧客のトレーディング活動が今年に入っても勢いを取り戻していないと警戒感を示している。だがシティは他社より善戦した。ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースは、1-3月期のトレーディング収入が前年同期より17%以上減少したが、シティのマイナス幅はそれより小さかった。