2019年の入試速報は今回が第8回。全国の3千高校以上からその合格実績を調査。「本当に強い高校」を探るため、東大・京大など旧帝大に一橋大、東工大、神戸大を加えた計10大学の「合格率」について分析した。今年は少数精鋭の私立伝統校の健闘が目立っている。
国立大のなかでも難易度が高いところに絞って調べることで、高校の実力がわかりやすくなる。今回は東大、京大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大、東工大、一橋大、神戸大の10大学が対象だ。高校ごとに合格者数の合計を卒業生数で割って合格率を出した。
1位は国立の筑波大附駒場(東京)。卒業生数163人に対し、浪人も含め東大に118人も合格している。京大には1人も合格しておらず、「東大一極集中」だ。中高一貫の男子校で、優秀な中学生を幅広く集めることで、合格実績を積み上げてきた。卒業生数が比較的少なく合格者数ランキングではトップにならないが、合格率では例年トップになっており、「真の実力校」といえる。
2位の灘(兵庫)は、全国的に知られる私立の名門校。医師を目指す受験生が多く、東大理IIIや京大医学部医学科にそれぞれ20人以上合格している。医学部医学科の難易度は近年高止まりしており、優秀な生徒が集まっていることがわかる。