• 株式市場の流行語は「メルトアップ」• 株式市場の流行語は「メルトアップ」二つのMのつく言葉に支配された1週間だった。政治ニュースを席巻したのは、元米連邦捜査局(FBI)長官で特別検察官のロバート・モラー氏。米司法省が同氏の報告書を木曜日に発表して以降、ケーブルニュースはモラー氏の話題で持ち切りとなったが、そのことは金融市場にはほとんど影響を及ぼさなかった。株式市場を支配したのは、リスク資産を巡る「メルトアップ」という単語だ。誰もが恐れる「メルトダウン」の逆とされる「メルトアップ」は、機会に乗り遅れることへの恐怖に焚きつけられた、とどまることを知らないかのような価格上昇を指す。メリルリンチから引退した、テクニカル分析で著名なボブ・ファレル氏は、乗り遅れるとの危機感を抱く人々は二種類いると指摘する。12月の安値近辺で株式を売り切った人々と、その間保有を続け、主要株価指数が以前の最高値の概ね1%以内まで回復したことに安心している人々だ。「彼らが市場に多少影響する可能性があるが、その時こそリスクファクターの増大を懸念しなければならないと思う」とファレル氏は言う。
【バロンズ】大型IPOへの熱狂が意味するもの
先週の株式市場は「メルトアップ」という単語に支配された
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