金櫻神社

 金櫻神社は山梨県甲府市の景勝地、昇仙峡の上方にある神社です。奇岩群が多く見られる渓谷地帯で有名な覚円峰や仙娥滝から北に約3キロほど登った山の中腹に、金櫻神社は鎮座しています。

 金櫻神社は昇仙峡の中で一番の桜の名所。参道から境内には数々のソメイヨシノやしだれ桜、八重桜があり、4月下旬から5月の上旬が見頃です。4月27日からの春季例大祭に合わせて「さくら祭り」が始まり、神社はたくさんの観光客で賑わいます。桜の名所で名高い金櫻神社の中で最も有名なのは「鬱金(うこん)桜」です。この鬱金桜は金櫻神社の御神木です。鬱金の桜はソメイヨシノの見頃が終わる頃に咲き始めますが、通常のピンクではなく、白っぽい金色の花をつけます。見頃は5月の上旬。桜の開花に合わせ、昇仙峡の産品である水晶で作られたお守りが参拝客に授与されます。このお守りは金運と厄除けにご利益あると大変人気があります。

 2000年にもわたる長い歴史を持つ神社ですが、昭和30年に火事で焼失し、今の本殿はその後に立て直されたものです。拝殿手前にあるのはこの時期にのみ設営される神楽殿。毎年5月上旬に神楽や能の舞が奉納されます。今年は5月3日、4日に山梨県指定無形民俗文化財 黒平能三番特別公演が催されます。ぜひこのGWのお出かけリストに加えてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文/クレセントエルデザイン)

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