中古住宅購入のメリットを享受しつつ、リスクをカバーする方法を紹介する、第2弾。今回は、「瑕疵保険」と「省エネ改修」について解説する。(第1回の記事はこちら)
【瑕疵保険】
検査が組み込まれた
瑕疵保険を活用
戸建ての場合、個人の財産をどう造り変えようと自由だが、自分で工事内容まで正しくチェックできるかと考えると、不安が残る。
そういう場合に活用したいのが住宅瑕疵保険。「住宅の欠陥をカバーする保険」で、中古住宅の取引では、個人間売買用、リフォーム用、マンションの大規模修繕用などさまざまなタイプの保険商品が使える。
この保険の特徴は、保険と検査がワンセットになっていること。素人目にはわかりにくい工事の完成度を、専門家がチェックしてくれるから安心。手抜き工事も起きにくい。万一、後日不具合が見つかっても、保険期間内なら無料で修理できる。
さらに新しいタイプの瑕疵保険として、「中古住宅を購入してリフォームする」人のためのパッケージ型保険も売り出されている。これを使えば、売買用とリフォーム用を別々にかけるより安上がりになる。
住宅瑕疵担保責任保険協会のホームページで、瑕疵保険を使っている会社(仲介会社、リフォーム会社や工務店、大規模修繕を行う会社など)を探すこともできる。