
マンションの管理は日々磨くもの、管理組合の努力で管理状態を大きく改善させたマンションも全国にあまたある。マンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」に登録された各マンションの評価点を2023年時点と最新時点で比較。改善度の大きい順にランキングを作成した。特集『それでも買う!狂乱の市場に克つ! マンション 最強の売買&管理術』(全33回)の#28では、神奈川・千葉・埼玉の首都圏3県編をお届けしよう。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)
がんばる管理ランキング首都圏100では
160%改善した埼玉の小型物件がトップに
マンション管理は、一度素晴らしい計画を作ればそれで全てが解決するわけではない。管理組合の継続的な取り組みがあってこそ、高い水準を維持できる。その意味では、改善率が高いマンションこそ管理への意識が高いという言い方もできそうだ。
本特集#7でも取り上げた、マンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」。ダイヤモンド編集部では、今回この「評価ポイントの改善率」に注目。前回特集『2023年決定版 インフレ時代の「負けない」マンション売買・管理』の2023年10月時点で取得した各マンションの評価ポイントと、25年3月中旬時点での最新の数値を比較、変化率を調べ、改善率が大きい順に100マンションをランキングした。題して「がんばる管理ランキング」だ。対象は最新数値が90~100点で「特に優れている」とされる五つ星評価、および70~89点で「優れている」とされる四つ星評価のマンションに限定している。また、同様の国の制度である「管理計画認定制度」(詳細は特集『マンション管理 天国と地獄』#4『マンション管理「評価格付け」4月開始で何が変わる?国交省&業界団体の両制度を最速解説』を参照)で認定を取得しているマンションは、ランキング末尾にマークを付けている。
今回は神奈川・千葉・埼玉の首都圏3県編。東京のベッドタウンでもあり、マンションストックも東京に次いで多いエリアだ。トップ10中6マンションが2000年以前築となる中、首位は比較的築浅の埼玉のマンションが制するという結果となっている。早速、次ページからランキングを見ていこう。