雨降れば必ず土砂降り。相場の急落は、一般に考えられているよりもよくあることで、そこまで不吉ではないことも多い。だが今回の急落は、真剣に心配する理由となるかもしれない。昨年のクリスマスイブからのリスク資産回復が、一時的な反発にすぎない「デッド・キャット・バウンス(死んだ猫でも高いところから落とせば弾むことから)」であることを暴露しかねない状況だ。多くのことが同時に悪い方向へと向かっている。ナスダック総合指数は、昨年12月24日につけた安値から4月下旬までに32%と驚異的な回復を遂げた。「恐怖指数」として知られるCboeの米VIX指数は同時期に、市場のパニックを示す36から慢心を示す12へと急低下した。
米株いよいよ本格調整入りか、重なる不吉サイン
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