欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の大型ピックアップトラック「ラム」の人気が高まり、大手2強であるフォードとゼネラル・モーターズ(GM)の牙城に食い込み始めた。フォードとGMは長らく米国の大型ピックアップ市場の1、2位を独占し、ラムは3位に甘んじていた。ただ最近は、FCAは新技術の採用や内装の高級感を高めるなどして追い上げを図っている。ディーラーやアナリストによると、FCAはさらにリベートなどで初回購入者を引き付けているという。GMとFCAによると、ラムは1-3月期にフルサイズのピックアップトラック販売台数でGMの「シボレー・シルバラード」を初めて上回ったという。ラムの販売は昨年7%伸び53万7000台に達する一方、シルバラードの販売は横ばいだった。