このESCにより、クルマは横に滑らず、前輪の向いている方向に進むようになっています。だから、衝突回避でハンドルを切ったあとでも、ハンドルを元に戻すことが可能になっています。ただ気をつけなければいけないのは、ドライバーが適切なハンドル操作を行わないと、危険は回避できないし、タイヤのグリップ限界を超えた制御もできません。

 ESCが付いていると、人にはできない技を繰り広げてくれるので、運転がうまくなったように錯覚できてしまうけれど、自動で何でも助けてくれる装置ではありません。装着車であることをきちんと知った上で、クルマに事故回避の意思を伝えるべくハンドルを切ったら元に戻すなどの動作をしないといけないですよね(装着車でなければ、これをすると事故の規模が大きくなる可能性もあります)。

 そんなわけで、急ブレーキを踏み込む場面で、適切に踏み込めるように、そして、ハンドル操作も的確にできるかどうか知るために、クルマにABSやESCが付いているかチェックしてみてください。

 ABSはほとんどのクルマにはついていますが、気になる方はトリセツを見ればわかります。

車の取り扱い説明書出典:写真AC

 ESCについては以下のスケジュールで装着が義務化されているので、それ以降のクルマなら付いています。

 登録車(軽自動車より大きい乗用車):
 2012年10月1日以降に発売された新型車(フルモデルチェンジ含む)および2014年10月1日以降に販売されたすべての新車。

 軽自動車:
 2014年10月1日以降に発売された新型車(フルモデルチェンジ含む)および2018年2月1日以降に販売されたすべての新車。

 ただし、ESCは自動車メーカーによって商品名が違います。