米ボーイングの幹部が昨年インドネシアで起きた同社「737MAX8」機墜落事故に関連して、鳥の衝突により同様の事故が起きる可能性を指摘しながらも、こうしたシナリオを重視していなかったことが明らかになった。インドネシアの事故が起きたのは昨年10月。今年3月にはエチオピアでボーイング同型機による墜落事故が起き、合計の死者数は346人に上った。ボーイングの製品戦略担当バイス・プレジデント、マイク・シネット氏は昨年11月にアメリカン航空パイロットとの会合で鳥の衝突による事故の可能性に言及。事情に詳しい複数の関係者によると、米航空当局では類似のシナリオがエチオピア事故の原因になったとの見方を強めている。エチオピア事故では、鳥の衝突によると思われる要因でセンサーが誤データを送信し、機首が何度も押し下げられる操作が働いた。
ボーイング幹部、鳥の衝突による墜落リスク軽視か
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