欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は27日、仏ルノーとの経営統合交渉で対等合併を提案した。実現すれば世界の自動車業界の再編につながる可能性が高い。FCAは発表文で、同社株主が50%、ルノー株主が50%を保有する対等合併を提案。取締役会の過半数は独立取締役になるとしている。ルノーは既に日産と20年にわたり提携関係にあり、技術や部品の共通化を進めている。ルノーは日産の株式43.4%を保有。日産はルノーの株式15%を保有している。ルノーとFCAの経営統合が実現すれば、時価総額は合わせて約370億ドル、乗用車や小型トラックの年間生産台数は約900万台になる。生産台数では独フォルクスワーゲンやトヨタ自動車に次ぐ世界第3位となり、米ゼネラル・モーターズを上回ることになる。