ビジネスシーンでの「浮いてしまう人」について。
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人と人が集まりコミュニティーを作り上げると、その中で「浮いてしまう人」がときどき現れる。実際に自分が「浮いてしまう人」になった経験がある人もいるだろう。浮いてしまう人に出会ったとき、私たちはどう対処すればいいのだろう。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)

 社内のプロジェクトチームや趣味サークル、同窓生など、あるコミュニティーの中で「浮いてしまう人」に出会ったことはないだろうか。決して悪い人ではない。むしろいい部分も多い。でもなぜか、そのコミュニティーの中では浮いてしまう。周囲も距離感をつかみかねる……。

 浮いてしまう本人も、なんとなくそこにいづらそうにしているだけに、周囲は気を遣う。お互いにどのように関係をよくしていくべきなのか。

 筆者には、「浮いてしまう人」にやきもきした経験、自分が「浮いてしまう人」になった経験の両方がある。一度歯車が噛み合わなくなると、人間関係は坂道を転がるように悪くなっていきがちだ。そこに歯止めをかけることはできるのだろうか。

 浮いてしまった人が再度コミュニティーに溶け込むことができたケースを取材してみると、次のようなエピソードが集まった。まず、ビジネスシーンでの「浮いてしまう人」について。

浮いてしまう人を救う
ちょっとした雑談

「中途入社の20代女性Aさん。半年ほど働いていて、いつも笑顔で周りに溶け込もうとしているのですが、どこか表面的な印象を残してしまい、皆と心を通わせているようには見えなかった。自分は彼女の直属の上司。面談のときに『周りから浮いている気がします……。なじめません』と相談された。

 そのとき、給湯室やエレベーター内などちょっとした時間に行う雑談(インフォーマルコミュニケーション)をしてみたらと提案。それから実践し、少し慣れたことで、周りと多少は心地よいコミュニケーションが取れるようになったと聞いている」(40代男性)