• 企業別の信用状態分析を重視• 企業別の信用状態分析を重視キャロル・レベンソン氏は1994年に信用調査会社ギミー・クレジットを設立し、本誌に最初に登場したのは1998年に遡る。喧伝(けんでん)されたハイテク企業の新規株式公開(IPO)、新興国市場の資金調達にのしかかる圧力、イールドカーブの逆転など、当時と現在は似た点がある。同氏は20年以上も社債の信用調査に携わっており、米連邦準備制度理事会(FRB)の動きや投資適格債と米国債のスプレッド全般の動きなどについて憶測するよりも、個々の企業の信用調査を重視している。社債の残高は、米国経済の規模と比較して過去最大になっている。規制当局は債務増加に起因する金融システムの脆弱(ぜいじゃく)性に関して警告を発している。