知識がすべてといえばその通りなので、筆者はこうしたメディアの連載に加え、最近では動画セミナーを通じて啓蒙を行っている。スタイルアクトが運営する無料会員制の物件比較サイト「住まいサーフィン」では、「沖レク」という動画視聴サービスで体系的に学べるようにした。

 それに加えて、企業へ出張してセミナーを行う「沖レク」も無料で始めた。セミナー終了後のアンケート結果では、自宅購入意欲は「今すぐ購入したい」が60%、「2年以内に購入したい」が30%で、合計90%に及んでいる。また、自宅購入前に学習する必要性は100%の参加者に感じてもらうことができ、そのうち85%が「非常に感じた」と回答している。損得を理解すると、人の行動はかくも早いのである。

資産性のあるマンションの
購入が現実的な解決策

 こうしたなか、持ち家のリスクを語る人もいる。しかし、持ち家には彼らが語るようなリスクはない。なぜなら、日本での持ち家率は高齢者では80%以上となり、ほとんどの人が持ち家で暮らしているのが実態で、それは普通のことに過ぎないからだ。

 住宅ローンを返済できそうにない人には銀行はお金を貸さない。もし貸してくれるなら、自分は返せると太鼓判を押されたのと同じだ。また、我々が思いつくリスクにはすべて保険が存在する。住宅ローンには団体信用保険という死亡保険が付いているし、給与保証の就業不能保険もある。離婚などの家族構成の変化に対しても、マンションに資産性があれば物件を売ることができ、精算できる。

 そう考えると、遅かれ早かれ「家賃を払う」状態からの脱却を考えるのが現実的だろう。その際には、資産性のあるマンションを購入しておくことが重要となる。分譲マンションはたとえ「高嶺の花」でも買わないと、人生のロスが大き過ぎる。一刻も早く賃貸から持ち家に移ってもらいたいものだ。

(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)