――筆者のダニエル・ヘニンガーはWSJ論説室の副委員長 ***  ドナルド・トランプ氏は米大統領執務室の歴代のあるじの中でもゴルフの腕前はピカイチだ。今週ロンドンを訪れた際、近く退任するテリーザ・メイ英首相の努力によって、英国は欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に向けて「ティーアップした」(第1打を打てる状態にある)と発言した。こう表現することで、トランプ氏は「マリガン」(ミスショットの打ち直しを認める非公式のルール)に新しい意味を与えた。英国の政治家はブレグジットで少なくとも規定打数を40オーバーしている。