フレームワーク30day4 演繹法と帰納法

 論理展開の最も基本的なパターンに「演繹法」と「帰納法」がある。定番の思考法ではあるが、「意外と二つをごっちゃにしている人が多い」と現場で感じる経営コンサルタントもおり、あらためてきちんと整理しておきたい。

 演繹法は「三段論法」ともいわれ、ルール(一般論)と観察事項、そこから導かれる結論の3要素から成る。観察事項をルールに照らし、合っているかを見る手法だ。

 例えば「人は皆いつか死ぬ」(一般論)、「A君は人だ」(観察事項)とあれば「A君はいつか死ぬ」結論が導かれる。こうした包含関係となる場合、包含する側(一般論)を必要条件、包含される側(観察事項)を十分条件という。

 帰納法は、演繹法と流れが逆の思考方法だ。観察される幾つかの事象の共通点を見いだし、ルールや無理なく言えそうな結論を導く。演繹法と違って自動的に結論は出ず、一定の想像力が必要になる。

(週刊ダイヤモンド2017年8月5号「ロジカルシンキング&問題解決法」を基に再編集)