現在の米政界は党派主義と、保守・リベラルの二極化でほとんどまひ状態にある。この状況下では、国家レベルの論議を引き起こしている2つの大きな問題に関するある事実が見落とされがちだ――心の準備はいいだろうか――それは超党派の対応ができていることだ。2つの大きな問題とは、中国との貿易問題と、IT(情報技術)大手に対する新たな規制の問題だ。これらの問題について、共和・民主両党の意見は分裂ではなく一致している。ドナルド・トランプ米大統領と議会も不協和音というよりは調和している。もちろん、完全な合意にはほど遠いが、意見の違いは基本的な取り組み方ではなく、具体的な戦術や程度に関するものという傾向が強い。恐らくこれは、本当に大きな脅威に対しては――そして中国政府と巨大IT企業はともに、多くの人にとって真の脅威となっている――政治的な主義主張にかかわらず、人は団結できることを示す証しだ。
対中貿易とIT大手問題、米政界が超党派になるとき
国家レベルの2大問題で共和・民主両党が調和
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