米ロサンゼルス在住のコンサルタント、ジョーダン・ブリュノーさん(34)はベジバーガーに物足りなさを感じる。それはいかにも健康によさそうな味がする。同氏はハンバーガーチェーン「ファットバーガー」の近くの店舗で新商品「インポッシブル・バーガー」の人工肉パティが品切れになったことを知り、むっとしたが、代わりに小麦と大豆で作られた「ボカ・バーガー」で我慢することにした。「(ベジバーガーの)モーニングスターやボカもよいが、健康志向が強すぎると思う。ハンバーガーを食べたい時、求めているものとはちょっと違う」ベジバーガーは数十年来、肉を避ける人たちの代替食としてレストランのメニューに載り、バーベキューパーティーでも用意されてきた。最近になって新興企業のインポッシブル・フーズやビヨンド・ミートがハイテク技術を使って本物の肉により近づけた商品――噛み応えがあり、時には「血が滴る」こともある――を発売し、何千ものレストランや食料品店に出回っている。ビヨンド・ミートは11日、牛肉の霜降りに似せるためココナツオイルとココアバターを使った人工肉バーガーの新商品を売り出すと発表した。
「血が滴る」人工肉バーガーも登場、ベジバーガー劣勢
ベジタリアン以外も満足させたことで業界に新風
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