高収入な商社マンたちの本音
「最高レベルの待遇」「貰いすぎ」
先ほども述べたように、今回のランキングでは商社が上位に多数食い込む結果となりました。そんな商社マンたちのクチコミを見ていくと、多くが口をそろえて自分たちの給与を「国内最高レベル」「トップクラス」の水準と認めていることがわかります。
「終身雇用を前提とした日系企業の中では、最高レベルの待遇といえると思う。駐在した場合には更に諸手当が付き、収入が2倍になることも珍しくない。昇進してもしなくても、ある程度は年功序列で収入が上がっていき、純粋な収入面では大きな差が付かないシステムになっている」(営業、女性、三菱商事、年収1700万円)
「年功序列で決定しています。20代は急激に上昇し、30歳になる頃にはほぼ全員が大台に乗るはずです。日本でもトップクラスの待遇だと思います」(経理、男性、三井物産、年収1200万円)
「世間で知られている通り、額面での給与水準は、国内でもトップクラスであることは間違いない。ただし、他商社との横並び意識や関係取引先も多数にのぼることから、外資系投資銀行等のように著しく高い給与水準となることはない。最近では、早朝出勤に伴う朝食補助、勤務時の服装(脱スーツ)、がんに対する取り組みなど、いわゆる給与以外の点に対してのサポートを厚くしている」(管理部門、男性、伊藤忠商事、年収1300万円)
「上場企業の平均年収比較でも、貰いすぎな水準だと思っている。ただし、その分、仕事量は多く、拘束時間は長い。且つ海外の長期出張(移動は休日)など、本部によりけりだが、ハードな環境であることは間違いない」(営業、男性、丸紅、年収1200万円)
「実力によって給料や賞与が変わってくるが、元々の金額が大きいため、同年代での給料に大きな差は出にくい。同年代の他企業の知り合いと比較しても給料水準は相当高く、この面では満足できる」(金属部門、女性、住友商事、年収1000万円)
「国内は本給と賞与のみで手当ては一切無しのシンプル体系。海外は概ね国内の1.5倍くらいのイメージで、それに加え家賃も会社負担なので楽」(部長、女性、双日、年収1700万円)
「役職がつくまでは、殆ど年功序列。残業代は出るので、残業をすればするほど収入は上がる。役職がついたら、成果報酬となる。比較的、若年層への給与が厚く配分されている」(営業、男性、三洋貿易、年収850万円)
「業績連動で賞与の透明性は高い。成果がボーナスに反映されるので、コーポレート部門含め、社員が協力できる体制にあるとおもう。昇給は一年に一回、35歳くらいまでは毎年1万円ずつあがるようなイメージ。数年に一度昇格があり、TOEICや簿記や社内試験を通れば、昇格できる。昇格すると若手でも100万円単位で年収がかわってくるので、早めに昇格していくことが重要」(金属、男性、豊田通商、年収1300万円)
今回は、「上場企業の時給ランキング2019」の上位30位を紹介しました。ついに1位のキーエンスでは時給が8000円を突破しましたが、働き方改革の流れで時間あたりの生産性を高めなければならない中、多くの企業でも今後、時給が上がっていくことになるのか。その行方にも注目したいところです。
(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)