40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全#9Photo:Kenneth Cheung/gettyimages

近年、大きく進化を遂げているChatGPTなどの生成AIは、使い方によっては資格(検定)試験の勉強効率を大きく向上できるツールとして活用できる。特に、独学で資格試験の合格を目指す人や、既存の教材があまり存在しない資格を目指す人にとっては、頼もしい“相棒″ともいえる存在となりそうだ。特集『40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全』の#9では、資格勉強における生成AIの活用の三つのポイントを紹介しよう。(資格・勉強コンサルタント 鈴木秀明)

資格勉強のタイパを上げるために
「ドツボにはまる」ことを減らそう

鈴木秀明 資格・勉強コンサルタントすずき・ひであき/1981年8月4日富山県生まれ。資格・勉強コンサルタント。総合情報サイトAll About「資格」ガイド。東京大学理学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。米国公認会計士、気象予報士、中小企業診断士、行政書士、証券アナリストなど1025の資格を取得。雑誌・テレビ・ラジオなどのメディア出演実績は500件以上。著書に『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える 点数稼ぎの勉強法』(共にダイヤモンド社)、『小学生にもとれる! 資格・検定カタログ』(小学館)などがある。

(1)AIによく理解できない箇所を説明してもらう

 資格(検定を含む)試験に限らず、試験勉強のスピードを上げるためのポイントの一つは、「分からない箇所で行き詰まってしまう」ことをいかに減らすか、ということにある。AIを活用することで、このような「ドツボにはまる」パターンを可能な限り回避しよう。

 資格勉強のための参考書を読んでいて、「自分だけでは理解が難しい」と感じる箇所が出てきたときに、従来なら資格スクールの講師や、その分野に詳しい人などに質問して教えてもらう必要があった。

 しかし、近年は、その「先生」の役割をAIに担ってもらえる、つまり、分からない箇所をAIに質問して分かりやすく解説してもらうことができるようになってきたわけだ。

次ページから、資格王・鈴木秀明氏が、「分からない箇所」をAIに解説してもらうための具体的な質問の仕方に加え、資格勉強におけるAI活用法の残る二つのポイントについて、具体例を交えながら解説していく。コスパ・タイパ最優先で資格取得を目指す人は必見だ。