30代で年収2000万円超え!
キーエンス高収入の仕組みとは?

 1位になったキーエンスは、工場の自動化に必要な各種センサー、測定機器などの開発から製造、販売までを行う会社。昨年は2位になるなど、時給ランキングでも常にトップ10以内にランクインする「高時給企業」です。業績は7期連続で最高益となっており、それに比例するように平均年収も年々引き上がっています。

 今年のトップ30内で唯一、平均年収が2000万円超となり、決して平均残業時間は少なくありませんが(61.5時間)、今回初めて1位となりました。

 そんなキーエンスは、どんな給与体系になっているのでしょうか。社員たちのクチコミから探ってみましょう。

「現在の平均年収は2000万を超えている。2年目で1000万超え、30ちょいで2000万超え。この年収カーブで計算すると生涯賃金は8億~9億円になる。これは総合商社の約2倍に相当する」(開発、男性、キーエンス、年収2300万円)

「ランク制。給料の半分以上が賞与である。そのため、会社の景気の良さが給料に大きく影響する。4半期に1回、仕事の頑張りが評価される会があり、その評価は賞与に反映される。客観的に自分を評価する機会にもなるので、評価も納得感がある。世間でいわれてる通りの高収入を得ることはできる」(開発、男性、キーエンス、年収1100万円)

「基本給はそこまで高くなく、年収の約半分は年4回のボーナスによって大きく変わる。ボーナスの額は個人の営業成績によっても左右されるが、そこまで変化はなく、全社の業績によって左右されるところが大きい。そのため、個人でいくら頑張っても、不況により全社の業績が悪ければボーナスは下がり、逆に個人成績が悪くても、好況により全社の業績が良くなればボーナスは上がる。また、公平性の観点から福利厚生はほぼない」(営業、男性、キーエンス、年収1000万円)

 今回は、「上場企業の時給ランキング2019」の上位5位を紹介しました。ついに1位のキーエンスでは時給が8000円を突破しましたが、働き方改革の流れで時間あたりの生産性を高めなければならない中、多くの企業でも今後、時給が上がっていくことになるのか。その行方にも注目したいところです。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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