サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)加盟国に対し、今年7-12月期(下期)も減産を求める方針だ。複数のOPEC当局者が明らかにした。中東地域での戦争・供給懸念よりも世界の原油需要の落ち込みを重視していることを示唆している。OPEC当局者らによると、サウジは既に今月に入り減産規模を拡大。数週間後に行われるとみられるOPECとロシアなど非加盟産油国の会合を控え、新たな減産合意への支持を取り付けようとしている。報道によると、サウジのハリド・ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は17日、OPECによる下期の減産継続を支持する姿勢を示した。OPECと非加盟産油国は昨年12月、日量120万バレルの減産で合意。この合意が履行されると原油相場は急上昇し、19年1-3月期は同期としては数十年ぶりの上げ幅を記録した。