2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査したロバート・モラー特別検察官が、7月17日に行われる下院司法委員会と下院情報委員会の公聴会で証言することに同意した。モラー氏が公開の場で証言することを望んでいた民主党指導部にとっては勝利となる。司法委のジェロルド・ナドラー委員長(民主、ニューヨーク州)と情報委のアダム・シフ委員長(民主、カリフォルニア州)は25日、モラー氏が召喚状に応じ、両委員会が7月17日に行う公聴会で証言することに同意したと明らかにした。両委員長は何週間も前からモラー氏への召喚状送付をちらつかせていたが、実際にはこれまでそうした行動は控えていた。民主党は、16年大統領選へのロシア介入疑惑や、モラー氏がまとめた報告書に記されているドナルド・トランプ大統領の捜査妨害に関する情報を国民に伝える上で、公聴会での同氏の証言は極めて重要だと考えている。最終的には、大統領弾劾の手続きに向け国民の支持を集めたいという思惑もある。