山形、新潟を襲った最大震度6強の地震で改めて地震への備えが叫ばれる。注目したいのが全国の活断層の危険度ランキング。危ない断層は、ここにある。
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新潟・山形地震の震源を含む一帯の「日本海東縁ひずみ集中帯」をはじめ、地震の発生源として最も警戒されている南海トラフなど、これらの大規模な「地震源」に加え、警戒が必要なのが全国に散在する活断層だ。
経済産業省系の独立行政法人、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)はホームページ上で、全国の活断層について詳しくまとめた「活断層データベース」を公開している。
注目したいのは、今後30年間に、おおむねM7程度かそれ以上の地震が起きる確率を示した「将来活動確率TOP30」というランキングだ。全国の活断層のうち、平均活動間隔と、直近の活動時期の二つの情報が入手できる185の断層について、「BPT分布モデル」という方式で、それぞれの断層で最大規模の地震が起きる確率を割り出している。主に陸地にある断層に注目しているため、海底のくぼみで起きる東南海・南海地震などは対象外だ。
確率が高い断層の上位には、長野県の牛伏寺断層(25%)、和歌山県、奈良県の五条谷断層(16%)、神奈川県の衣笠断層(13%)などが並ぶ。データベースが更新された15年8月時点で12位(6%)に入っていた熊本県の布田川断層は、翌年4月に起き大きな被害を出した熊本地震の震源となっており、ランキングの「的中率」は無視できない。