欧州連合(EU)首脳らは2日、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事(63)を指名することで合意した。EU当局者によると、EUの次期首脳を選出する協議の一環として、各加盟国がラガルド氏をマリオ・ドラギECB総裁の後任に推薦することを決定した。ドラギ氏の任期は10月31日までで、再任はできない。ラガルド氏の指名に関する正式承認には一連の手続きが必要となるが、数カ月以内に承認される可能性が高い。EUの執行機関である欧州委員会のトップにはドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相が指名された。ラガルド氏は元フランス財務相で、2011年にIMF初の女性専務理事に就任。特にギリシャなど、2008年金融危機後に財政が行き詰まった欧州諸国の救済に尽力した。反トラスト法(米独占禁止法)を専門とする弁護士として民間部門で働いた経験もあり、国際法律事務所である ベーカー&マッケンジーのパートナー、その後に女性初のチェアマンに就任した。
ECB次期総裁にラガルド氏指名、予想外の人選
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