米中貿易紛争の一時休戦に対する期待感から、半導体関連の株価は上昇した。だが半導体業界の年内の見通しが軟調なことから、上げ幅はむしばまれ始めている。ティッカーシンボル「SOXX」で知られる上場投資信託(ETF)「iシェアーズPHLXセミコンダクターETF」は3日、前日比0.5%安で引けた。ブロードコムはインターネット・セキュリティー・ソフト大手シマンテック買収で交渉しているとブルームバーグ・ニュースが報じたことを受け、同ETF構成銘柄のブロードコムが3.5%安となったことが響いた。このほかクアルコムが0.5%安、マイクロン・テクノロジーが0.03%安で引けた。週明け1日の取引開始時点では、半導体関連株は全般に大幅高となっていた。ドナルド・トランプ米大統領が、米半導体メーカーによる中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)への販売再開を認めたことが手掛かりだった。