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レビュー

 本書『子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す!「自己肯定感」育成入門』は次の問いから始まる。親は子どもに対し、どんな道を進んだとしても、幸せに暮らしていてほしいと願わずにはいられない。だが、そのために親がすべきこととは何なのか。学歴、プログラミング、それともコミュニケーションスキルだろうか。たしかに、これらは子どもの可能性を広げてくれる。しかし、子どもの幸せを保証してくれるものではない。

 現代は、「やりたいことがない」という子どもが増加している。放課後NPOアフタースクールの代表理事として5万人の子どもを見守ってきた著者によると、失敗を恐れる子どもたちは、「自己肯定感」が不足しているという。本書では、この自己肯定感をキーワードに、親がどのように子どもに関わっていくとよいかをわかりやすく解説している。

 子どもはいつか親元を離れ、自分で道を切り開かなければならない。来るべき日に向けて、親が今すべきことは何か。それは、子どもの失敗につながるような、あらゆる障害を取り除くことではない。子育ての目的は自立であり、自己肯定感を育むことは、子どもの自立を促す。それは、親御さんの子育てへのイライラを軽減することにもつながる。それが著者の一貫した主張だ。