――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  1914年の夏、欧州は戦争に向かっていた。英国の造船所ではオスマン帝国向けの艦船2隻が建造されていたが、オスマン帝国とドイツが同盟を結ぶ兆候を懸念したウィンストン・チャーチル氏(当時は第1海軍卿=海軍大臣)は、この艦船を押収した。その後ドイツは、代わりの艦船2隻をトルコに送った。10月にはオスマン帝国は、連合諸国との戦争を開始した。  トルコがロシアからの兵器調達を決めたことをめぐる現在の危機は、1914年当時と同様の重大な結果を招く恐れがある。