このように、「いただく」をつけすぎずに謙譲表現をするポイントはもともと謙譲表現である単語を使うこと。「見る」は「拝見する」、「行く」は「伺う」、「言う」は「申し上げる」など、謙譲表現の単語をサラリと使いこなせるようになると、わざわざ「いただく」という謙譲を使う必要がありません。

 注意点は、謙譲表現の単語を使って、さらに「いただく」を付け加えないこと。たとえば「伺わせていただきます」という表現は、「伺う」だけで謙譲語なのに、さらに「いただく」をつけてしまっています。これは二重敬語といってNG。回りくどいのはもちろんですが、場合によっては慇懃無礼に映ってしまいます。

 他にも、自分の行動を表す言葉なら、「いただく」を「いたします」と言い換える方法もあります。「購入させていただきます」は「購入いたします」、「検討させていただきます」は「検討いたします」です。

 せっかく良かれと思ってやっても、自分の行為がマナー違反だと気づいていなければもったいないことです。裏で、「あの人良い人なんだけど、残念だよね」などと言われないよう、自分の言葉や行為をふり返ってみてはいかがでしょうか。