米ニューヨーク連銀の報道官は、同連銀のジョン・ウィリアムズ総裁による18日の講演について、連邦準備制度理事会(FRB)が7月に大幅な利下げを行う可能性を示唆する意図はなかったと述べた。ウィリアムズ総裁はこの講演で、金利はすでに低く利下げ余地が限られるため、脆弱(ぜいじゃく)な兆候が出た場合、より迅速に対応する必要があるとの考えを示した。総裁は「景気悪化に直面した場合は迅速に行動」するとともに、利下げした場合には「金利をより長い期間、より低い水準で維持すべき」だと語った。市場はこの発言が伝わった直後に、7月30日・31日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が25ベーシスポイント(bp)ではなく50bpであることを示唆するものだと受け止め始めた。