米企業の4-6月期決算発表シーズンに入ったが、これまでの数字で特筆すべきことはない。ファクトセットが集計した現時点の予想では、S&P500種株価指数の構成銘柄企業は前年同期比1.9%の減益となる見込みだ。ハードルを低くしておいてクリアする企業の慣習を踏まえると、実際には恐らくいくらかましだろう。だが最終的な数字を誰もが良いと認める可能性は低い。企業決算が低調な理由を国内経済に求めたくもなるが、米経済はやや成長が鈍化したとはいえ、依然として堅調だ。調査会社マクロエコノミック・アドバイザーズは、経済需要の尺度となる4-6月期の民間最終消費支出が前年同期比2.6%増加したとみている。これに対し、前年同期は同2.9%増だった。