highlight type=BOLD• GMOのストラテジスト、ジェームズ・モンティエ氏がMMTを好む理由/highlight• GMOのストラテジスト、ジェームズ・モンティエ氏がMMTを好む理由現代貨幣理論(MMT)を声高に擁護(ようご)する人はウォール街ではあまりいないが、GMOのストラテジストのジェームズ・モンティエ氏は擁護派の一人だ。highlight type=BOLD本誌:MMTは、幅広い層から馬鹿げているとの批判を受けているが。/highlight本誌:MMTは、幅広い層から馬鹿げているとの批判を受けているが。highlight type=BOLDモンティエ氏:/highlightモンティエ氏:MMTは幾つかの単純明快な主張から成っている。第一に、お金は国家が作るから存在する。米ドルは国民がドルで税金を払うから価値がある。ここがビットコインと違う点だ。第二に、国家が自国通貨建てで借金し、変動為替相場制を採用している場合、金融的に独立しており、借金のデフォルト(債務不履行)は起きない。米国、英国、日本はこのカテゴリーに入るが、ユーロ圏の場合は違う。例えばフランスはユーロ建てで借金し、その返済のためにユーロを印刷することはできない。第三に、MMT派は「融資が預金を作る」という言い方をする。銀行はまず融資をし、それを相殺する準備金を用意するため預金を集めるというわけだ。第四に、MMTは「政府は予算の均衡ではなく完全雇用を創出することを目指すべき」という点でファンクショナルファイナンスの考えと同じだ。家計の債務と国家の債務は違うものだ。国家のお金が不足するということはあり得ない。第五に、政府支出の制約についても明確に述べている。つまり、人や機械や工場には限界があり、生産能力以上の需要を作り出すとインフレが起きると述べている。第六に、家計は自分で紙幣を印刷できないため、債務の返済能力が重要であり、民間の債務には注意が必要と述べている。第七に、マクロ会計では、政府の債務は実際のところ民間セクターの資産となる。国の債務は国の預金と読み替えることもできる。これらがMMTの中核的な主張だ。
【バロンズ】米株の見通しと現代貨幣理論、プロが語る
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