今年4-6月期の米国企業の利益は予想以上に好調だ。これを手がかりに今月に入り株式相場は上昇し、貿易と経済成長を巡る懸念から注意がそれているようだ。S&P500種指数を構成する500社のうち221社が26日までに決算発表を終えた。調査会社ファクトセットによれば、そのうち170社で業績が市場予想を上回り、投資家を驚かせた。26日の米株式市場で、いずれも業績が予想を上回ったハイテク大手のアルファベットは9.6%高、ツイッターは8.9%高をつけた。飲料大手コカ・コーラと宅配・航空貨物大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)も先週の決算発表を受けて急伸した。ファクトセットによれば、決算発表を終えたS&P500種企業の利益は前年同期比で平均0.7%増加した。これを追い風に、アナリストらの4-6月期の利益予想は先週の3%超の減少から2.6%減に改善した。